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【harmo薬局紹介】スマホ世代は電子お薬手帳

「harmoおくすり手帳」は電子お薬手帳を基盤とした、健康管理が可能なPHR(パーソナルヘルスレコード)システムです。通院時・業務時に使いやすいおくすり手帳の普及を目指して「一般の方」「薬局の方」「医療機関の方」向けにそれぞれサービスを提供しています。


harmoおくすり手帳を導入いただいている薬局を、私たちharmoメンバーは感謝と親しみを込めて「harmo薬局」と呼んでいます。


今回は滋賀県草津市にあるharmo薬局の一つ、「ティエス調剤薬局 南草津店」様にお邪魔し、日々どのようにharmoをご愛用いただいているかをインタビューしました。




まずは薬局を覗いてみましょう!


薬局に入ると、オレンジを基調とした、明るく温かみのある空間が広がっています。薬局内を見渡すとあちこちに目に留まるのは、愛くるしい愛情たっぷりのキャラクターたち。


薬剤師の上谷善彦先生に、こちらの薬局の特徴などについて伺いました。



💊薬局について



―――薬局にはどのような層の患者様が来られるのでしょうか。
上谷先生:内科、小児科、婦人科、整形外科などから本当に幅広い患者様がいらっしゃいます。近隣に小児科があるため、お子様はとても多いです。内科からは高齢の方から風邪で受診される若い方まで、婦人科からは妊婦さんもかなりいらっしゃいます。整形からは学生さんも来られます。



―――お子様から学生さん、妊婦さん、ご高齢の方まで、幅広い患者様がいらっしゃるのですね。お子様が多いということで、店舗内で何か工夫されていることはありますか。


上谷先生:以前は絵本を置いていたのですが、コロナ禍の感染対策で一度撤去したんです。そんな中でも待ち時間を少しでも楽しんでいただきたく、事務さんを中心に様々な工夫をしています。例えば、とあるキャラクターを店内のあちこちに5匹忍ばせて、「5匹いるから探してみてね」と、楽しんでいただけるよう取り組んでいます。



―――上谷先生のお話から、薬局の皆様の患者様への愛情と、待ち時間を少しでも楽しく快適に過ごしてほしいという想いが伝わってきました。



🔔harmoの活用について



薬剤師が患者様の服薬情報や副作用歴などを確認し、患者様自身も安全にお薬を服用するために欠かせないツールである「お薬手帳」。ティエス調剤薬局南草津店は、2017年頃よりharmoを導入し、沢山の来局患者様にharmoおくすり手帳(カード、アプリ)をご利用いただいています。


実際、患者様にどのようにお薬手帳やharmoを活用いただいているのか、お話を伺ってみました。




 ✔ お薬手帳の普及率は8割超え



―――こちらの薬局では、患者様のお薬手帳の持参率はどれくらいですか?


上谷先生:お薬手帳の持参に関しては、8割程度の患者様は持ってきてくださっています。残りの2割は「自分はいらない」という方もいますが、薬剤師としてお薬手帳はやはり持ってきてほしいですし、習慣化していただきたいので、何度もお声掛けをしています。



―――持参率8割はとても高いですね。従来の紙のお薬手帳と、harmoのような電子お薬手帳を使われている患者様の割合はどれくらいでしょうか?


上谷先生:3割くらいの方は電子お薬手帳を使われています。電子を利用されている方のほとんどはharmoですね。



 ✔ 子どもや家族の分も作りたい。家族の輪で広がるharmo



―――多くの患者様にharmoをご利用いただき嬉しいです。こちらの薬局ではharmoを導入して6年程ですが、はじめはどのように患者様にharmoを広めてくださったのでしょうか?


harmoを導入した当初は、薬局から患者様に対して積極的にharmoカードを発行していました。特に、お薬手帳をよく忘れてしまう方や、持ってきていない方には「こんな便利なものがありますよ」と声をかけていたと思います。その方々は今でもしっかり使ってくださっているのと、その方々に例えば子供が生まれたり、ご家族がお薬をもらうようになったら、「家族の分も作成したい」とご要望いただくことも多く、どんどん広がっていきました。



―――現在はどのようにおすすめしてくださっていますか?


もちろん今も、薬局から患者様にお勧めすることはあります。ただ、実はそれ以上に、患者様から興味を示して質問してくださることが多いんです。受付してお薬を待たれている間に、他の患者様がharmoのカードタッチしているのを見ていたり、タッチしたときの「チャラ―ン」という音を聞いて、「それ何?」「そんなのあるの?」と尋ねてくださいます。



―――なるほど、他の患者様がharmoを利用するのを見て、興味を示してくださるのですね!



 ✔ 分かりやすく、可愛い装飾で患者様へご案内



―――harmoのポスターも貼ってくださりありがとうございます。


上谷先生:ポスターはずっと何年も貼っています。お薬を待っている間やお会計済んだ後も患者様の目に入るみたいで、患者様から「こんなのあるんですか?」と声をかけてもらうことが多いです。



―――どんな方がポスターに反応してくださるのでしょうか?
上谷先生:比較的若い方が多いですが、ご高齢の方も興味を示されるときもあります。また、紙のお薬手帳を使われている方もいれば、お薬手帳をあまり持たれる習慣がない方もいます。「こういうのがあるんだ」と興味を持ってくださる方は半々くらいです。



―――harmoにはカードタイプと、カードと連携して使うスマホアプリがありますが、スマホアプリも一緒に案内してくださっていますか?


上谷先生:もちろん患者様にはカードとセットでアプリもダウンロードして使っていただいています。まずは、患者様にスマートフォンをお持ちか聞いたうえで、待合室でアプリをダウンロードしてもらい、その後スタッフが操作を案内しています。



―――アプリもお持ちいただくことで、患者様自身がいつでも写真付きで服薬情報を確認でき、服薬アラームなど電子お薬手帳ならではの機能を活用できるようになりますね。患者様がアプリのダウンロードで戸惑われることはありませんか?


上谷先生:最初のアプリのダウンロードやユーザー登録でも、アプリの画面上で次々と指示がでるので使い方に困ることはないです。薬局スタッフも今ではすっかり慣れて、harmoを患者様にご案内できるようになっています。



―――患者様のその後の来局についてはいかがでしょうか?


上谷先生: 「次来られたときにこちらにタッチしてくださいね」と案内したら、ほとんどの患者様は問題なく使えています。ここにカードを置いたらいいんだと一目見てわかるようにしています。



―――harmoカードをタッチする受付。分かりやすく、可愛く装飾されています。harmoデビューしたての方でも分かりやすいですね。



📚紙と電子お薬手帳について



「電子お薬手帳ガイドライン」が発出され、電子お薬手帳の利用促進が進んでいます。しかし、現状はまだ紙のお薬手帳の方が普及率が高く、電子お薬手帳の存在すら知らない方もいます。harmoとしては、患者様のためにも電子お薬手帳を普及させたい…!そんな思いで、上谷先生に、電子お薬手帳に対するお考えを聞いてみました。



―――お薬手帳には紙と電子がありますが、患者様にはどちらがおすすめでしょうか?


上谷先生: 私自身スマホ世代でもあるので、個人的にはスマホ世代であれば電子の方が便利かなと思います。患者様からもよく聞くのが、紙は忘れるし、カバンに入れるのが面倒だという声。スマートフォンであれば基本的に皆さん持参していているので、電子ならそこは解消できるかなと思います。もちろん年配の方ですと、手元ですぐ開ける紙の方がよいケースもありますが、最近はスマートフォンを持参されている方も多いですよね。あとは小さいお子様がいらっしゃる保護者や、お子様が2人以上いる、親子で来ている方などにも電子でしたら1台で全部入るのは便利だと思います。



―――紙、電子について、薬剤師視点ではいかがでしょうか。
上谷先生: 紙のお薬手帳は患者様に返却してしまったらその後確認できないですが、harmoの場合はその後24時間はデータの確認が可能(*)なので、後から何かあった際にも対応がしやすいです。



(*)…harmoでは、最長72時間までの設定変更が可能です。



―――” 電子”のお薬手帳について、どのように患者様におすすめしているのでしょうか?


上谷先生:私自身harmoのアプリを利用しているので、「スマホで全部管理ができる」というのをアピールして、患者様が興味を示したら実際に自分のアプリを開いて、「こんな感じで見られるんですよ」と見てもらっています。「それいいね」と患者様も利用を始めてくれることが多いです。



―――ありがとうございます。まだまだ電子お薬手帳を知らない方も多いので、実際の画面を見て登録してくださるのは、とても嬉しいです。



📢さいごに



上谷先生、ティエス調剤薬局南草津店の皆様、ありがとうございました。
harmo薬局として電子お薬手帳の利用推進を患者様に促していただいて、とても嬉しい気持ちになりました。
まず、内装は患者様が来局された際に、一目見てharmoカードをタッチする場所がわかりやすいようになっていますし、ポスターもご活用いただいています。また、積極的に患者様に、電子お薬手帳があることをお声がけいただいていました。今はまだ、紙のお薬手帳の方が広く普及していますが、将来的には電子お薬手帳の普及率の方が高くなる日を期待しています。


ご愛用いただきありがとうございます。今後も、harmoは薬局の皆様にとって使いやすいサービスとなるよう精進してまいります。