有限会社舞子運送 代表取締役 河原 靖典 様
神戸市に拠点を置く有限会社舞子運送は、2021年から5年連続で「健康経営優良法人認定制度 ブライト500」に認定されています。数々の表彰や登壇実績を持つ同社ですが、その取り組みの原点には、2017年に起きた社員の重大な病気がありました。
「健康を本人に任せるだけでは、社員を守ることはできない」
その思いから健診後フォローを徹底し、さらに一歩踏み込み、現在は服薬の状況まで把握する体制を構築されています。目指しているのは、社員が長く安全に働き続けられる「運転寿命」の延伸です。
本インタビューでは、その健康経営の進化の過程を全3回で伺います。


#01では、2017年の出来事をきっかけに、「健康は会社が守る」という考えに至った経緯を伺います。社員と家族を守るという決断の背景に迫ります。
◇「健康は会社が守る」 ― 重大な出来事から始まった決断
───まず、御社が健康管理を本格的に見直すことになったきっかけについて教えてください。
2017年の出来事がきっかけでした。ある社員が「体がしんどい」と言って病院に行き、「軽い熱中症だと言われた」との報告を受けました。私も「そうか、じゃあゆっくり休んで、また明日頼むな」と声をかけて帰したんです。
ところがその日の夜中、奥様から私の携帯に電話があり、「主人がダメなんです!」と言われたのです。“ダメってどういうことだ、熱中症ではなかったのか?”と思いながら電話を切りました。翌日に、日本で症例が少なく、亡くなる方も多い病気だったと知らされました。
その後、その社員は無事快復し、職場復帰が叶いましたが、そのときの出来事が健康経営を始めるきっかけとなりました。
───非常に大きな出来事だったのですね。その出来事を経て、健康管理への考え方は、どのように変わったのでしょうか。
それまで私は、「健康管理は、本人と家族に任せるもの」という考え方でした。しかし、それでは大切な社員がひょっとしたらいなくなってしまう可能性や、長期で会社から離脱してしまうリスクもあります。
「会社として、社員やその家族の健康まで見ていかなければならない」。
そう考えるようになり、健康経営を始めることになりました。


───その考えが、現在の取り組みの土台になっているのですね。
私たちの仕事はエッセンシャルワーカーと言われながら、実際には何十トンもの荷物を積んだ大きなトラックを一人の人間が運転し、公共の道路を走っています。その一人がもし意識を失えば、自分たちだけの問題ではなく、周囲の多くの方々を巻き込んでしまう可能性がある仕事です。
だからこそ、万一事故が起きてしまって後悔するのではなく、事故が起きる前に会社としてできることは全てやっておかなければならないと思います。もちろん、何かを導入したから事故が防げるというような簡単な話ではありません。しかし、業界で定められている内容の遵守に加えて、健康経営や、日々の健康管理を積み重ねて、安全を上積みしていくことが重要であると考えています。

───ありがとうございました。#01は、2017年の出来事をきっかけに、「健康は会社が守る」という考えへと大きく舵を切られた経緯をお伺いしました。#02では、その思いをどのように具体的な仕組みに落とし込んでいったのかを伺います。
▶harmo導入インタビュー 有限会社舞子運送 #02 「会社が健康を考えてくれている」実感が4割から8割へ。徹底した健診後フォローと「運転寿命」延伸への挑戦。
◇harmoおくすり手帳 for Driverについて
harmo株式会社は、医療分野で培った専門知識を活かし、運輸業界が抱える健康課題の解決に寄り添います。harmoおくすり手帳 for Driverは、おくすり手帳アプリを通じて、ドライバーの服薬・治療状況を把握することで、健康起因事故の防止を目指すサービスです。服薬忘れや治療中断、眠気などの副作用によるリスクを防ぎ、治療と運転業務との両立をサポートします。
サービスサイト:https://www.harmo.biz/well-harmo/
