シミックホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO 中村 和男、以下、シミック)のグループ会社で、「健康情報の管理」に役立つITサービスを提供するharmo株式会社(本社:東京都港区、代表取締役Co-CEO 石島 知、山東 崇紀、内上 昌裕、以下:harmo)は全国の医療機関に向けて、予防接種管理サービス「harmoワクチンケア」の医療機関向けアプリ(以下、医療機関アプリ)を2024年10月8日付で新たにリリースいたします。
「harmoワクチンケア」は誰もが安心・安全に、そしてかんたんに予防接種を管理できるサービスです。
すでに2021年7月にリリースした、ワクチンを接種した方が使用する「ユーザーアプリ」と、この度リリースする、医療機関の方が使用する「医療機関アプリ」が相互に連携することで、医療従事者が正確な接種記録を手間なく管理することをサポートし、接種間違いの実効的な予防を実現します。本接種間違い防止機能につきましては、全国の医療機関にて無料でご利用いただけます。
▼harmoワクチンケアの詳しい説明はこちら: https://www.harmo.biz/vaccine-care/
▼医療機関アプリの無料ダウンロードはこちら:https://www.harmo.biz/vaccine-care/medical/
■開発の背景
近年、複数のワクチンが定期接種可能となり、公衆衛生は向上しています。一方、ワクチンの種類ごとに接種できる年齢(月齢)や回数、間隔などが異なるため、接種スケジュールの誤りや期限切れワクチンの使用などが問題であると報告されています。特に生後2〜11か月の乳児期は予防接種の回数が増え、スケジュールが複雑化しているため、接種間違いを防ぐ対策が求められています。煩雑な接種ルール等に課題や不安を感じている声は多く、このような ”不安の声”に寄り添い、誰もが安心・安全に、そしてかんたんに予防接種を管理できるサービスとして「harmo ワクチンケア」は生まれました。
■これまでの取り組み
これまで、2022年6月にβ版医療機関アプリをリリースし、その後川崎市川崎区や北海道羊蹄山麓など特定のエリアにおける医療機関にて先行導入を実施してまいりました。川崎区においては、小児のワクチン接種を行う約30の内科・小児科に医療機関アプリが設置されており、約50,000件の接種記録が登録され、100件を超える接種間違いを未然に防止することができました。その後も各医療機関へのヒアリングを通じてワークフローへの適合や安全性の向上を図る改良を重ね、この度、全国の医療機関でご利用いただけるサービスとしてリリースいたしました。
■予防接種管理サービスの特長
①接種ルールの自動チェック機能で接種間違いを防ぐ
※小児科医監修のもと開発をしています。
②最新の接種ルールに対応しているから安心して使える
③ワクチンのバーコードをスキャンするだけで正確な接種記録をかんたんに登録
④接種記録をかんたんに電子カルテへ転送可能(試験提供)
⑤アプリ連携で医療機関と患者さまをつなぎ予防接種を一緒に管理
⑥ワクチンの回収情報等をタイムリーに受け取れる
※登録された接種情報等をもとに関連する医療機関にのみにご案内します。
■今後の展望
今後は「医療機関アプリ」を全国の医療機関で広く使用いただき、これまで以上に多くの「現場の声」に耳を傾け改良をしてまいります。また、弊社はデジタル庁が構想する「Public Medical Hub (PMH)」(医療機関と自治体の情報連携機構)の実用化に向けた国の実証事業にも参画しており、国の動きと同期する形でデジタル予診票等への対応を行ってまいります。
これらと並行して、医療従事者特有の抗体価・ワクチン接種を管理できる「harmoワクチンケアfor healthcare worker」についても開発を開始しております。一部で先行試験サービスを実施しておりますので、興味をお持ちの医療機関の方におかれましてはお問合せ先までご連絡ください。
・harmo株式会社について
harmo株式会社は「harmoおくすり手帳」「harmoワクチンケア」に代表される、個人の健康情報をテクノロジーの力で活用し、大切な人のしあわせにつなげるためのサービスを提供しています。「harmoおくすり手帳」は10年超の安定運用を継続しており40万人を超える人々の服薬、アレルギー管理に活用されています。「harmoワクチンケア」は川崎市川崎区における医療機関において4年超の実証運用を事故なく実施するかたわら、20を超える自治体を通じて延べ200万人を超えるコロナワクチン被接種者の接種記録および安全管理に活用された実績があります。
・harmo株式会社が所属するシミックグループについて
シミック(CMIC)は、1992年に日本で初めてCRO(医薬品開発支援)事業を開始し、今では開発から製造、営業・マーケティングまでの医薬品に関する総合的な支援業務を提供しています。製薬・バイオテクノロジー・医療機器などの海外企業の日本市場参入や、アジアでの臨床試験実施、米国と日本における医薬品開発および製造のサポートなども展開しています。また、シミックは個人や自治体を支援する新しいヘルスケアソリューションを提供しており、製薬企業のバリューチェーンを全面的に支援する豊富な経験と実績を基盤として、“個々人の健康価値を最大化”する事業モデルPHVC(”Personal Health Value Creator”)の展開を目指しています。シミックグループは、世界中に7,500人を超える従業員とグループ会社28社を擁しています。