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【イベントレポート】メディカルジャパン東京 第1回 医療DX・IT EXPO|harmoワクチンケアが描く予防接種の未来

2025年10月1日(水)〜3日(金)に幕張メッセにて「メディカルジャパン東京 第1回 医療DX・IT EXPO」が開催されました。医療現場の課題解決に役立つデジタルソリューションが集結し、AI診断支援や電子カルテのクラウド化、サイバーセキュリティ対策など、多彩な技術が披露される中で、私たちは予防接種管理を支援する「harmoワクチンケア」および「harmoワクチンケア for healthcare worker」を出展しました。


ご来場いただいた皆さま、誠にありがとうございました。



ブース紹介



ブースでは、大きなモニターを用いたデモ画面や、サービス概要をまとめたパネルを設置し、実際の画面操作や機能についてご紹介しました。
ワクチンケアのオリジナルキャラクター「ハルモちゃん」をデザインしたブースは、広い会場の中でもひときわ目を引き、来場者の方が足を止めて写真を撮る場面が多く見られました。



harmoワクチンケア


harmoワクチンケアは、医療機関アプリと患者さま用のユーザーアプリを連携し、複雑な予防接種の管理をサポートするサービスです。


今回は、厚生労働省が進める予防接種事務のデジタル化事業の一環として、先行自治体で利用が始まっている「予予・請求システム連携サービス」の医療機関アプリについてもご紹介しました。こちらは「harmoワクチンケア 医療機関アプリ」をべースに開発中で、2026年6月からの本格運用開始が予定されています。 シミックグループにおいて自治体向けのソリューションサービスを提供しているCMIC Trust株式会社のスタッフも参加し、自治体との連携に向けた取り組みについてご紹介しました。


国のDX化への動きに対しては、来場者からも多くの質問が寄せられ、その関心の高さがうかがえました。



harmoワクチンケア for healthcare worker(以下、HWシステム)


HWシステムは、医療従事者の煩雑なワクチン接種記録・抗体価管理を一元化するシステムです。
実際に説明を受けた医療従事者からは「現場での負担が大きく軽減されそう」といった声が聞かれ、業務効率化への期待の高さがうかがえました。



来場者の声|会場で寄せられた期待と評価


ブースには、医療従事者だけでなく、予防接種に関わるあらゆる立場の来場者が訪れました。小児科の開業準備中の医師、病棟勤務の助産師、耳鼻科クリニックの事務担当者、医療材料の販売者、関連サービス企業の担当者、さらに自治体の職員に至るまで、多様な視点から意見や期待が寄せられました。
来場者の声を一部ご紹介します。


◇harmoワクチンケアについて




  • ・小児科開業準備中の医師
    現在は内科診療をしていますが、今後小児科の開業に向けて最新の医療DXサービスが知りたく、EXPOに参加しました。小児科において予防接種は診療の柱になると考えています。ワクチンケアで当日の接種可否が自動で判定できることで、誤接種を予防し、患者さんの安全性を高めることができますし患者さんの信頼にも直結すると思います。既存の電子カルテに接種記録が転送できるのも便利だと感じました。

  • ・耳鼻科クリニックの医療事務担当者
    医療事務の業務負担が軽減できるものはあるかな、と思ってEXPOに参加しました。こちらのブースに立ち寄ったのは、クリニック受付での接種記録の確認業務が大変なので、関心を持ったからです。(ワクチンケアは)接種記録の確認を簡略化できて、業務の効率化につながりそうですね。

  • ・産婦人科病棟の助産師
    EXPOには病棟の母子支援に役立つ情報を得たいと思い参加しました。現在は病棟で予防接種についての指導も行っているのでワクチン関連のブースということで興味を持ちました。妊婦さんの中には妊娠中の予防接種について不安を抱く方もおられるので予防接種の有用性などをしっかり説明しています。 harmoワクチンケアのユーザーアプリは、妊婦さん自身と出産後のお子さんが接種するワクチンのどちらも一つのスマホで管理できるのが便利だと思いました。 お子さんが医療系の大学に行くときなどには接種記録を提出する必要があるんですが、紙の母子手帳を遡るのは大変ですよね。このアプリには家族間共有機能もあると聞いたので、お母さんのスマホからお子さんのスマホに接種記録を共有できるのは便利ですね。


◇予予・請求システム連携サービスについて



  • ・病院薬剤師
    現在の業務ではワクチンの請求作業が紙ベースなので大変です。最近レセプトのデジタル化が終わったので次は予防接種の請求もデジタル化されると良いですが、移行期は大変だと思います。

  • ・クリニック事務長
    院内のデジタル化をすすめるうえで情報収集でEXPOに参加しました。(ワクチンケアの)ブースに立ち寄ったのは予診票のデジタル化(予予・請求システム連携サービスの一部)にあたり、電子カルテに連携できたら良いなと思って。ワクチンケアは電子カルテに接種記録の転送可能なところが良いと思う。

  • ・自治体職員
    予防接種や母子保健の事業をデジタル化するための情報収集として参加しました。デジタル化と言っても何から手を付けたら良いのかわからない状態です。デジタル化の懸念としては使い方の問い合わせで業務負担が増えることですが、問い合わせ対応や使い方の指導などにも対応してくれると助かりますね。


◇HWシステムについて




  • ・大学病院看護部長
    大学病院なので職員が多いのですが、抗体価やワクチン接種はエクセルや紙で管理しており、とても苦労しています。このシステムだと一元管理できて、導入するとかなり楽になりそうです。関係する部署の職員と相談したいと思います。


◇サービス全体について



  • ・医療材料販売者
    EXPOには医療DX関連の興味あるサービスの話を聞きに来ました。ワクチンをクリニックに卸していますが、定期接種や自費接種でワクチンの区別も必要だし請求作業も大変だと聞きます。医療機関さんにも便利なサービスは紹介できればと思っています。harmoワクチンケアはロット番号もデジタル管理できるのが良いですね。これから予診票がデジタル化すれば業務も減るし、クリニックの負担が軽減できると思います。



今後の展望


今回の出展を通じて、harmoワクチンケアおよびHWシステムには、医療従事者、事務担当者、自治体、関連企業など、さまざまな立場の方々から高い関心が寄せられていることが改めて明らかになりました。


今後も、現場の声に真摯に耳を傾けながら、より多くの医療機関や自治体でご活用いただけるよう、サービスのさらなる改善と普及に努めてまいります。