2024年10月に全国リリースされたharmoワクチンケア 医療機関アプリは、多くの医療機関の皆様にご好評いただき、導入施設が日々増えています。
このたび、導入初期からご利用いただいている福井県福井市の「かさはら小児科」にお邪魔させていただきました。今回はクリニックでの実際の導入状況についてご紹介します!
導入のきっかけ
かさはら小児科の笠原先生は福井市医師会の会長を務めていらっしゃいます。予診票の電子化における課題感がきっかけとなり、harmoワクチンケアのシステムを知り、お問い合わせいただきました。 予診票のデジタル化については国や自治体との調整が必要なため、今すぐの導入は難しい状況ですが、まずはデジタル化への第一歩としてアプリを導入していただくことになりました。
「かさはら小児科」にご訪問
当日は、先生やスタッフの皆様に予防接種業務での工夫やご要望などについて詳しくお話を伺い、また私たちスタッフから患者さまへユーザーアプリのご案内もさせていただきました。
導入~現在のご利用状況
かさはら小児科では、主に事務スタッフの方々がアプリの操作を担当されています。
導入当初は患者さまにユーザーアプリをご案内してもなかなかダウンロードしていただけない状況でした。詳しくお聞きしたところ、接種後にアプリをご紹介し、次回までに入れてきていただくようにお願いしていたのですが、帰宅後に登録を忘れてしまう方が多いようでした。そこで、ご案内のタイミングを接種後⇒接種前に変更していただくことをご提案したところ、スムーズに導入していただけるようになり、ユーザー様が着実に増えてきています。
すでにアプリをお使いの方には、来院時にチェックイン(アプリ連携)をしていただく必要があります。私たちからはチェックイン用QRコードを受付に設置するようお伝えしていましたが、かさはら小児科ではラミネート加工して、患者さまにお渡ししているとのことです。受付時の手間が省けスムーズになり、とても良い工夫だと感じました。
※QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

▲受付には、かさはら小児科オリジナルのかわいいお知らせを置いていただいています。
アプリ使用手順のご提案
現在、かさはら小児科では以下の流れで使用されていました。
⭐現在のワクチン接種手順

現在は受付にタブレット1台でワクチンケアを使っていらっしゃいましたが、より安全で効率的な運用のため、タブレットをもう1台追加することをご提案しました。これにより、ワクチンの有効期限チェックが確実になり、接種部位の確認もスムーズになります。
⭐ご提案した手順

ご提案後、すぐに端末を追加いただき、新しい手順でのご利用を開始していただきました。手順の変化に戸惑う場面もあったものの、接種後の登録操作はスムーズになったというお声をいただきました。
患者さまにユーザーアプリのご案内
この日は、私たちスタッフが患者さま(保護者様)にユーザーアプリの使い方をご紹介させていただきました。
ご案内の結果、保護者の方々には「医療機関から接種記録が共有されるので、入力の手間が省けて助かる」「マイナポータルから過去の記録も簡単に取れるので便利」と、とても好評でした。ユーザー登録も簡単で、2分あれば完了します!
ただ、診察の呼び出しなどがあり、接種前の忙しい時間帯ではアプリの登録をゆっくり行う時間が取れないこともありました。
そこで、患者さまによりスムーズにアプリをご利用いただけるよう、クリニックのホームページの予防接種ページにご案内を掲載することをご提案しました。リンク先のユーザーアプリの導入方法ページでは、分かりやすい説明と一緒に登録手順をご案内しています。お電話での予約時にこちらのページをご案内いただくことで、ご来院前にご自宅で余裕をもってアプリの準備を済ませていただけます。
現在は、多くの医療機関の皆様に使っていただけるよう、分かりやすいバナーのデザインやご案内の文章を考案中です。
⭐ユーザーアプリのご案内

先生、スタッフの皆様からのお話
先生、スタッフの皆様からは以下のようなお話を伺いました。

▲現在のワクチン接種の課題等についてお話いただきました。
👨⚕️先生のお話
- ・今後、予診票も含めデジタル化がどんどん進んでいくと思われるので、ワクチンケアを使用することで慣れていきたい。
- ・現在は自治体をまたいで転居した場合の情報の引継ぎができないのが課題。(特に、母子手帳を持ち歩かないHPVの接種時など)
- ・マイナポータルから情報をリアルタイムでとれるようになってほしい。
⇒これらのご意見に対して、現在進行中のPMH(Public Medical Hub)事業の状況などをご説明させていただきました。
💁スタッフの皆様のお話
- ・ワクチンケアでアラートが出るが、自治体のルール上は問題ないケースがある。アラートが出るのは仕方ないが、毎回「問題ない」と選択するのがやや煩雑。
- ・ユーザーの手入力が間違っていた場合、修正する方法が分からない。 ⇒患者さまの手入力記録の修正方法をご案内いたしました。
⇒接種ルールのカスタマイズや、患者さまの手入力データの初回確認時以外の修正について、今後の開発課題として挙げさせていただきました。
さいごに
今回、初期導入医療機関の「かさはら小児科」への訪問を通じて、たくさんの気づきやご意見をいただくことができました。ご協力くださった先生をはじめ、スタッフの皆様に心より感謝申し上げます。
各医療機関で日々の運用方法は異なりますが、今回の訪問で見えてきた共通の課題とその解決方法を、これからの改善に活かしていきたいと考えています。
「導入してみたいけれど、使い方がわからない…」「もっと効率的な使い方を知りたい」といった医療機関の皆様のために、かんたん電話サポートをご用意しています。ぜひお気軽にご相談ください。
harmoワクチンケアはこれからも、医療機関の皆様に安心して使っていただけるよう、よりよいサービスを目指して努めてまいります。