
予防接種管理サービス「harmoワクチンケア」では、ユーザーアプリをご利用の患者さまに、予防接種の制度変更や接種のタイミングなど、予防接種に関する有益な情報を定期的にお届けしています。
先日は、HPVワクチンのキャッチアップ接種期間の延長について、対象となる方々へ詳細をご案内しました。
本記事では、HPVワクチンのキャッチアップ接種に関する詳細と、アプリのお知らせ通知機能についてご紹介したいと思います。

HPVワクチンのキャッチアップ接種について
HPVワクチンとは
HPV(ヒトパピローマウイルス)は子宮頸がんの主な原因となるウイルスです。性的接触により感染する可能性が高く、女性の多くが生涯で一度は感染するとされています。HPVワクチン接種により、子宮頸がんのリスクを大きく低減できます。
キャッチアップ接種制度とは
2013年から2021年まで、接種後の症状に関する情報提供が不十分だったため、一時的に接種推奨を控えていた時期がありました。しかし、2021年11月の専門家会議で安全性が確認され、接種の有効性が副反応のリスクを上回ると判断されたため、接種推奨が再開されました。
この一時的な推奨控えにより接種機会を逃した方々に、公平な接種機会を提供するため、キャッチアップ接種制度が設けられています。
キャッチアップ接種期間延長について
これまで公費(無料)によるキャッチアップ接種の機会は、期限が2025年3月31日までとされていました。
しかし、2024年夏以降の大幅な接種需要増加により、キャッチアップ接種を希望しても受けられなかった方がいる状況等を踏まえ、2025年3月31日までにHPVワクチンを1回以上接種した方は、2026年3月31日までは、残りの接種を公費で受けることができるようになりました。
今回の期間延長の対象となる方
- 1997年4月2日~2009年4月1日生まれの女性で、2025年3月31日までにHPVワクチンを1回以上接種した方
※キャッチアップ接種対象者に加えて、2025年度に定期接種の対象年齢を超える方も対象となります。
接種可能なHPVワクチンの種類・推奨スケジュール
ワクチンは3種類あります。
- 2価(サーバリックス)
- 4価(ガーダシル)
- 9価(シルガード9)
原則、同じワクチンを合計3回接種します
(過去にHPVワクチンの接種経験がある場合は、その残りの回数)
一般的な接種スケジュールはこちらからご確認いただけます。
HPVワクチンのキャッチアップ接種は、子宮頸がん予防のための貴重な機会です。
公費による接種を希望する方は、1回目の接種を2025年3月31日までにお済ませください。HPVワクチン接種がまだの方はこれを機にぜひご検討いただき、周囲の方々とも情報を共有してみてはいかがでしょうか。
harmoワクチンケアでは、ご紹介したHPVワクチンのキャッチアップ接種に関する内容のほか、様々な種類のお知らせを配信しています。
詳細についてご紹介します。
harmoワクチンケアからのお知らせ
便利な通知機能
harmoワクチンケア ユーザーアプリでは、予防接種に関する重要な情報を、アプリに登録いただいた年齢、性別、接種記録に基づいて、必要な方に適切なタイミングでお届けしています。
- ワクチン関連情報について、タイムリーにお知らせ
接種間隔や年齢等の接種ルールの変更、新たなワクチンの追加などの患者さまに関わる大事な情報をいち早くお知らせします。
また、接種を受けたワクチンの安全性に関する問題が公表された場合、ロット番号などのワクチン固有の情報に合わせて、接種した方へ迅速にお知らせするので安心です。
- 接種漏れや接種忘れがないようにお知らせ
B型肝炎などの、2回目と3回目の接種間隔が少し空いていて、次回接種を忘れてしまいやすいワクチンについて、通知によるフォローを行い、忙しい保護者さまをサポートします。
1歳のお誕生日にはバースデーメッセージとともに、1歳で打てるワクチンをまとめてお知らせします。
- 接種予定日の登録で前日にリマインダー通知をお届け
予防接種の種類や回数が多く、また、接種間隔もバラバラな乳幼児期のお子さまを持つ保護者さまにも安心してご利用いただけます。
- 追加機能のお知らせ
アプリに役立つ機能が追加された場合にご案内します。
harmoワクチンケアは、このような予防接種管理に役立つ情報を確実にお届けすることで、お子さまから大人の方まで、皆さまをサポートします。
大切な予防接種の機会を逃さないためにも、ぜひご活用ください。
さらに詳しい情報は、以下の参考URLをご覧ください:
厚生労働省【ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種を逃した方へ~キャッチアップ接種のご案内~】