2016.04.28

かかりつけ薬局としての電子お薬手帳の活用と
地域連携の未来を見据えたICT化の推進

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メディキャスト株式会社による分析レポート

服薬情報の一元的管理を実現することにより、複数の医療機関で処方された薬の情報を包括的に把握し、多剤併用や重複投与および残薬解消の取り組みに、患者の服薬情報を活用していくことも期待されています。また、電子お薬手帳の活用による効率的かつスムーズな情報連携は、患者の服薬アドヒアランスを高めていくことも期待されます。紙媒体では簡単に実現できなかった患者の服薬情報や副作用情報等が円滑に薬剤師と共有できたり、家族とも連携できることにより、患者自身の服薬アドヒアランスの向上につながるでしょう。
このようにICTの活用で、紙媒体では必ずしも簡単ではなかった服薬情報の一元的管理が効率的に実現でき、患者に対して最適な医療提供への貢献が期待されています。

また、改定において特に集中的に取り上げられたのが、重複投薬・残薬に係る問題です。厚生労働省の調査*によると、年間で発生している残薬の推計は約500億円あります。改定では、この残薬に対応していく姿勢が明確に打ち出されました。保険薬局としては、ブラウンバッグの配布による持参薬の管理等が評価されましたが、本質的な解決のためには、地域連携ネットワークシステムや電子お薬手帳に代表されるICTの活用により、服薬情報や残薬に関わる情報が一元的に集約・管理され、活用されていく必要があると考えられます。 このように、これからの保険薬局、医療機関には、ICTの整備は必要不可欠になっていくでしょう。その導入の第一歩となるのが、電子お薬手帳への対応です。電子お薬手帳の導入・対応は、その先の地域連携を見据えておく必要があるでしょう。
電子お薬手帳や地域連携ネットワークシステムの構築で、保険薬局は患者の診療情報等を把握することが可能となり、一層適切な服薬指導等を実施できます。また、医療機関側においても、保険薬局との情報連携で、患者に合った服薬指導や処方ができることとなります。これも、国が考える保険薬局の役割として、薬中心の業務から患者中心の業務への転換に寄与することとなります。

*平成19年度老人保健事業推進費等補助金「後期高齢者の服薬における問題と薬剤師の在宅患者訪問薬剤管理指導ならびに居宅療養管理指導の効果に関する調査研究」

ICTを活用した地域連携の未来

医療機関では、地域連携ネットワークシステムの有効活用で、これまで紙媒体でしか評価されていなかった診療情報提供書等のやり取りが評価されることとなりました。今後全国で地域連携ネットワークシステムの整備・構築が進むと考えられます。既に一部地域では医療機関間の連携のみならず、調剤薬局まで含めた地域連携ネットワークシステムの構築が始まっており、 ICTを活用した情報連携のあり方が問われてくることとなります。

以上

地域包括ケア体制の構築を見据え、今後ICTの活用は、介護領域を含む多職種連携へと広がっていくことが予想されます。harmoは患者様の調剤履歴を起点とした、地域医療・介護の情報連携を目指してまいります。

ここがPOINT

服薬アドヒアランスの向上にharmoアプリ

harmoアプリを活用すると、患者様ご自身で効率的に服薬管理ができます。アラームを設定して服用のタイミングをお知らせするほか、服用したかどうかのチェックもできます。さらにご家族の情報もharmoアプリを通じていつでもどこでも確認でき、患者様を見守る方が増えることで、服薬アドヒアランスの向上が期待できます。

ここがPOINT

重複投薬・残薬問題の解決にharmo

harmoで患者様の服薬情報を一元的に管理することにより、重複投薬の可能性を確認することができます。
薬局用タブレットでは、患者様のお手元にあるお薬の量*も確認ができ、残薬の確認に役立ちます。多剤・重複投薬の削減、残薬解消といった課題の解決に役立つと期待されています。

*患者様が処方通りお薬を服用している場合の理論値を表示

ここがPOINT

広がる医療機関への導入

医療機関と周辺薬局の間での調剤履歴の連携にharmoが活用され始めています。医療機関では、患者様の調剤履歴が瞬時に確認できるようになり、効率的な診断・指導ができるようになったと評価をいただいており、情報連携の実績が着実に広がっています。