2015.11.02

「harmo (ハルモ) があって良かった」と
思っていただくことが、一番うれしいですね。

神奈川県川崎市 たちばな薬局様

harmo(ハルモ)導入に至るまで

紙のお薬手帳はどのくらいの患者様がご利用されていますか。

今は約9割です。来局時に持って来られるのは7~8割くらいでしょうか。以前は持参率が低かったので、使い方の事例紹介など、いろいろなツールを使ってアピールを繰り返しました。また、近くに聖マリアンナ医科大学病院がありますので、ドクターや薬剤部の先生に、患者様に「お薬手帳が必要です」と言ってくださいとお願いしました。患者様は先生から「持って来ましたか?」と聞かれると、「持って来ていません」とは言いにくいものです。こちらでも「先生からも見せて欲しいと言われることがありますので、ぜひお持ちください」とお伝えしています。お薬手帳は薬局だけが確認するものではなく、医療従事者みんなが必要とするものであることをご説明しています。

アピールの活動として、具体的にどういうことを行われていますか。

実際の紙のお薬手帳を使って患者様に説明しています。あえて飲み合わせの悪いパターンの見本を作って、「こういう場合だと飲み合わせが危ないです」とか「名前が違う薬でも同じ薬効の薬があります」といった形で例を見せて、お薬手帳の重要性をご説明しています。言葉だけではなく、実際のものを見せるほうが理解していただきやすいです。

そういう努力があって、高い持参率なのですね。今は紙のお薬手帳はうまく機能していますか。

作ってくださっている率は高いのですが、実際に持参される方はそこから1、2割下がります。常に持ち歩いていただけていないことが課題です。外出先などで急に具合が悪くなった時に、失神してしまって、話せないということがあるかもしれません。お薬手帳があればどんなお薬を飲んでいるか医療従事者がわかります。ないと何一つわからない、というリスクも説明しています。

電子お薬手帳をご検討されたのはいつ頃ですか。

最初は川崎市薬剤師会でharmo(ハルモ)の説明会があった時です。2013年の年末に行われた第1回目の説明会に参加しました。「川崎でカード型の電子お薬手帳を始める」と知って、外出する時は絶対財布は持つので、常に持ち歩けるカード型はよさそうだと思いました。それ以前にもいろんな電子お薬手帳があることは知っていましたが、harmo(ハルモ)のクラウドを使ったシステムはすごく安心で、使い勝手もいいと思いました。

説明を聞いて、harmo(ハルモ)に対してどう感じましたか。

ソニーの説明や、川崎市薬剤師会の嶋会長からの想いを聞いて、すごくいいものだと認識しました。また、今はまだ完全ではないけれど、これから試行錯誤をしながら作り上げていけるとも思いました。完成されたものを使うのではなく、「こうしたらいいんじゃないか」という意見を反映してもらいながら、一緒に作り上げていきたいなと思ったのです。初期の時点で携わって、困ったことを改善した経緯を知っていることが、後々メリットになると思っています。

harmoの特長の中で、どこに一番価値があるとお考えですか。

harmo(ハルモ)はICカード型でありながら、スマートフォンでも使える。どちらも使えるところがいいです。患者様には、スマートフォンをお持ちでない方や、使いこなせていない方もいらっしゃいます。カード型なら誰でも使えます。紙のお薬手帳を活用できているので、スマートフォン型のお薬手帳は必要ないとおっしゃる方も、harmo(ハルモ)なら調剤履歴を確実に蓄積でき、紙のお薬手帳やカードをなくした時でもデータがなくならないという点にメリットを感じてくれています。東北の震災時のことを岩手や東北にいる薬剤師に聞くと、「みんなどんな薬を飲んでいるかわからない。ただお薬手帳を持っている方は、ない方より早くお薬を渡せた」と言っていました。harmo(ハルモ)の一番のアピールは、災害時の保険になるということ。そこを訴えかけていきたいと思っています。

すぐに導入を決断されましたか。

正直に言うと、最初はいろいろわからない点もありました。個人情報のことや運用の仕方など。でも説明会で話を聞いて、即決しました。あとは社内の上層部をどう説得しようかと(笑)。始めることに関しては、まったく迷いはありませんでした。

患者様の傾向について

たちばな薬局に来られるのはどんな患者様が多いですか。

ご高齢の方はもちろん多いですね。風邪気味とかちょっと体調が悪いという方よりは、やはり若干重い疾患の方が多いです。高度先進医療やがん、不妊治療など、一般の病院ではかかれない方や、お薬の量も多く、新薬で治療している患者様が多い傾向があります。

そのような患者様は、お薬手帳やお薬を管理することに対する意識も高いのでしょうか。

やはり薬に高い関心を持っておられます。お薬手帳の電子化にも積極的で、導入してから感じたのは、高齢の方も結構スマートフォンをお持ちだということ。そこは新たな発見でした。60代くらいの方なら割と普通に使っておられます。

お子様連れの患者様はどうですか。

やはり重い症状でなかなか自由に過ごせないお子さんをお持ちの親御さんは、お子さんの薬にシビアになります。親御さんは何かその子のためにプラスになるものがあれば、1つでも増やしたいという思いでharmo(ハルモ)を登録される方も多くいらっしゃいます。

患者様はharmo(ハルモ)カードと紙のお薬手帳、両方持って来られますか。

どちらも持って来られます。最初にどちらのメリットも説明して「両方お持ちください」と言っています。片方だけとか、電子お薬手帳を作ったので紙のお薬手帳は持ってきていません、という方はこの薬局ではほとんどいらっしゃいません。

患者様にとってharmo(ハルモ)は、紙のお薬手帳の代わりという感覚でしょうか。

傾向としては「2つで1つ」というか、紙のお薬手帳とharmo(ハルモ)はお互いを補完するもの、特に高齢者の方は、万一の時の二重の安心と感じておられる方が多いです。紙のお薬手帳はずっと使っていらっしゃるので馴染んでいて、自分の日記のように大切にされています。カードも紙のお薬手帳も活用いただいています。

患者様は毎回カードをタッチされますか。

そうですね。カードをお持ちの患者さんについては薬歴に「harmo登録者」と書くようにしているので、投薬時に「今日はカードをかざしてくださいましたか?」とお声をかけています。

8月から24時間営業されているそうですが、何か変化はありますか。

大変ですが、やって良かったのは初めてうちを訪れる方が増えたことです。夜間救急で病院にかかった方がうちに来られます。そこでharmo(ハルモ)をご説明するのですが、夜間の方が作ってくださる率が高いのです。緊急時はみなさんお薬手帳を忘れるからでしょうか。「カードがあれば、こんな時いいよね」と作ってくださいます。緊急時のほうがharmo(ハルモ)の特長を実感していただきやすいようです。

  • 小岩 徹先生
    たちばな薬局株式会社 執行役員

薬局プロフィール

  • harmo導入歴…1年10か月(取材時)
  • 聖マリアンナ医科大学病院のすぐそばにあり、1日280人から300人の患者様が来局されます。「処方せん自動読取機」・「医薬品自動払出機」等、最新機器の導入をはじめ、無菌製剤室、クリーンベンチ完備、24時間営業の実施など、今後の薬局機能を充足し、CS(顧客満足)の向上にも徹しておられます。

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