2016.04.28

かかりつけ薬局としての電子お薬手帳の活用と
地域連携の未来を見据えたICT化の推進

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2016年度診療報酬改定で、電子お薬手帳が紙媒体のお薬手帳と同等に扱われるようになりました。電子お薬手帳には幅広い機能が搭載されており、こうしたICTの活用により、地域連携のあり方も変化していくと考えられます。かかりつけ薬局における電子お薬手帳の活用と、地域の情報連携に向けた展開について、メディキャスト株式会社による分析レポートをご紹介します。

メディキャスト株式会社による分析レポート

電子お薬手帳を活用して
“かかりつけ薬局”としての機能発揮を

2016年度診療報酬改定において保険薬局に関する改定の目玉は、かかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師の評価です。2015年10月に厚生労働省から示された「患者のための薬局ビジョン(以下、薬局ビジョン)」に則り、改定により診療報酬として経済的な評価がなされました。
薬局ビジョンでは、かかりつけ薬剤師・薬局が持つべき機能として3点示されています。

これからの保険薬局に求められる機能が上記3点と示されているなか、保険薬局はできる限り早い段階で、機能の実現に向けた取り組みを行っていかなければなりません。これらの保険薬局に求められる役割を果たしていく上で、機能的に重要な鍵を握るのが、ICT化の対応でしょう。

これまで服薬情報の管理は、紙媒体のお薬手帳によって評価がされていました。しかしながら、お薬手帳の持参率の低さや複数のお薬手帳発行により、一元的な服薬管理ができていない等の課題が指摘されていました。今回の改定において電子お薬手帳が評価されたことにより、これらの課題が解決されていくと推察されるとともに、電子お薬手帳の導入を契機に服薬情報等における地域連携のあり方は、大きく変わっていくことが予想されます。

かかりつけ薬局・薬剤師が担う役割の中で特に期待されているのは、服薬情報の一元的・継続的な把握とそれに基づく薬学的管理・指導です。医療機関や介護施設では、どうしても全てを把握しきれない患者(利用者)の服薬情報を、かかりつけ薬局・薬剤師が一元的に管理し、保険薬局から医療機関や介護施設等に情報連携することが求められているのです。情報をスムーズに連携していくには、従来の紙媒体での情報伝達に、ICTを活用した電子的な伝達を加えることで、より効率的かつ効果的な情報連携が可能となります。この効果が期待され、改定により電子お薬手帳が評価をされたと捉えることができます。

ここがPOINT

「かかりつけ薬局」の機能を支えるharmo

harmoは患者様の調剤履歴の情報をクラウドサーバーにお預かりし、異なる薬局で受け取ったお薬の情報も一元的に管理することができます。
患者様はICカードをタブレットにかざすだけでよいので、どなたでもお使いいただけます。

薬局・医療機関との情報連携にも

harmoは薬局だけではなく、地域のクリニックや中核病院をはじめとする医療機関にも導入されており、地域の医療関係者をつなぐ、情報プラットフォームとしての活用が期待されています。

⇒ 次ページ 服薬情報の一元的管理によって期待される効果とICT活用の関係性とは。